『十字架のろくにん』に似てる漫画を集めました。
とはいえ要するに、“復讐物で面白かった漫画” なんですけどね。
最初は鬱屈しますが復讐でスッキリ、そして最後はモヤモヤするものが多いです。
めっちゃ個人的な感覚でピックアップしました。
目次
【十字架のろくにん】みたいな漫画一覧
復讐物の漫画って、実はそれなりに刊行されてます。
だけどストーリーやキャラが魅力的で夢中になれる作品って、やっぱり限られちゃいますね。
それではザクザク紹介していきます。
復讐物って最初はムカムカするよね。
じゃあ、君の代わりに殺そうか?
刊行:2019年8月〜
作者:原作 蔵人幸明 / 漫画 榊原宗々
既刊:7巻
- 学校の不良たちによるイジメ
- 残虐な復讐シーン
- 狂気を感じるメインキャラ
絶望的なイジメをウケる主人公と、あり得ないぐらい鬼畜な加害者。
しかし唐突に現れたクラスメイトによって主人公は救われます。ところが安心できたの最初のうちだけで、どんどん狂気と異常性が目立ってくるという。
イジメも絶望ですがこの親友といることも未来のない感じ。倫理観もかなり低くて、刹那に生きてる世界観がよく出てます。
グロい描写も含めて絵はとっても綺麗ですし、ホラーの中にもミステリアスな雰囲気があって続きが気になっちゃう作品。
ジャンルでいったら、BLっぽい雰囲気もあるホラーサスペンス。ハラハラする展開が好きななら楽しめる作品だと思います。
こんな親友いたら怖すぎる。(汗)
悪魔だった君たちへ
刊行:2022年1月〜
作者:原作 中津功介、作画 古場みすみ
既刊:3巻
- クラスメイトの1部による壮絶なイジメ
- 対象が6人に絞られている
- 登場人物に狂気を感じる
高校の同級生で仲良し6人組への復讐を描いた物語です。
イジメの内容もエグいのですが、復讐内容も凝っていてエグい。けれど残虐な感じはそこまでないので、あまり鬱屈することなく読めます。
復讐者が主人公とは違うことと、主人公がおかしな空気を漂わせているところが不気味なんです。そしてだんだん、ただのイジメ&復讐ではないことが分かってきます。
また復讐された人間は狂気に目覚め、復讐の復讐に燃え始めるのもちょっと面白い。
欲望とエゴが丸出しな世界観になっていて、先が気にならずにはいられない作品です。
残虐ではなく人間的に終わる復讐!
ミスミソウ
刊行:2007年6月〜2009年6月
作者:押切蓮介
既刊:【完結】全3巻
- クラスメイトからの壮絶なイジメ
- 主人公の家族が犠牲になる
転校先で過酷なイジメにたえる少女。そして彼女の家族までもがイジメの加害者に襲われるという、ショッキングな出来事があります。
そのあと復讐に目覚めた主人公は、同級生を一人一人抹殺していく。
1人だけ彼女を庇ってくれる同級生の男の子がいて、主人公も彼に恋心をいだくのですが、これがあとで酷い話に繋がるんですよ。
田舎の暗い感じと陰鬱すぎるストーリーがマッチして、どんよりした雰囲気が漂ってます。
夢も希望も救いもなく、読んだあとに憂鬱しか残らないけど、最後まで読みたくなる面白さがありました。
『ミスミソウ』は同名の映画にもなっています。オリジナルのストーリーに映画独自の演出やキャラクター描写が加わっていて、こちらも好評ですよ。
全く救いがなくて絶望ですワンッ
豚の復讐
刊行:2022年2月〜
作者:黒田高祥、仁藤砂雨
既刊:6巻
- クラスメイトからの壮絶なイジメ
- 主人公の家族が犠牲になる
- ボスキャラが強い
『豚の復讐』はイジメと復讐をテーマにしながらも、どこかコミカルで軽い雰囲気のある作品。
主人公は「豚に似てる」とからかわれ虐められ続けますが、あるとき異世界に転移して幸せを見つけました。
異世界ではオークに歓迎され仲間として迎えられます。しかしその幸せも“勇者”として転移してきた同級生たちによって生き地獄に変わります。
彼らには“勇者”として特別なスキルが与えられる中、なぜか主人公はスキルなしという不利な状況。それでも彼は復讐心を燃やし、知恵と仲間の絆で立ち向かいます。
異世界のファンタジー冒険ものに、イジメ✖復讐という要素を組み込んだユニークな漫画。
最底辺からの逆転物語でもあるんだよね。
イジメの時間
刊行:2019年10月〜2021年2月
作者:くにろう
既刊:【完結】15巻
- クラスメイトの不良から壮絶なイジメ
- 復讐相手を監禁する
学校のイジメを生々しく描いた漫画です。これぐらいのイジメが実際にありそうな感じがリアル。
受け身でおとなしい主人公はクラスの不良からイジメを受け、ついに自殺直前まで追い込まれます。
そこから復讐が始まるのですが、とっぴな行動が破滅的な最期に繋がりそうでドキドキ。後半にかけて主人公が強くなりすぎな点は引っかかりますが、中盤は復讐によってスッキリ感があります。
さらに後半にかけて、加害者側の心理の変化とイジメの空虚さを表現するストーリー展開がすごい。
イジメに関わった全員が不幸になるというメッセージ性を強く感じる作品でした。
イジメかっこ悪いよ。
復讐教室
刊行:2013年〜2016年
作者:原作 山崎烏 / 作画 要龍
既刊:【完結】全7巻
- クラスメイト全員から壮絶なイジメ
- 計画通りに進まないところ
E★エブリスタに投稿された山崎烏の小説『復讐の唄』が原作となっています。
人格を否定されるほど熾烈なイジメを受けてきた主人公の少女。あるとき殺されかけることで、死を覚悟して復讐を誓います。
クラスメイトに協力者をつくりながら復讐を進めるのですが、徐々に計画は狂いだします。復讐を果たしていくなかで実は味方であったクラスメイトも死に追いやってしまうなど、負のサイクルが止まらなくなる。
最後は協力者に追い込まれて、誰も幸せにはなれないバットエンド。
それでも意外なストーリー展開と、だんだん明らかになるキャラクター背景事情もあって、最後まで気になって読めてしまいます。
復讐の教科書
刊行:2020年3月〜2022年6月
作者:原作 廣瀬俊 / 作画 河野慶
既刊:【完結】全13巻
- 特定のクラスメイトからのイジメ
学校でのイジメが原因で屋上から飛び降りたが、担任とぶつかり入れ替わってしまう主人公。
担任の人望の厚さを利用しての、ちょっと変わったポジションでの復讐物語です。
主人公の行動が不安定で、失敗しそうなところがハラハラします。あとはストーリー展開がちょっと雑というか粗くて気になってしまうかもしれません。
キャラ設定もストーリーもあまり良くはないんですが、気楽に読める復讐漫画としては良いかと思いました。
教室自爆クラブ
刊行:2017年12月〜2018年8月
作者:原作 アオイセイ / 作画 アナジロ
既刊:3巻
- クラスメイトによるイジメ
中学1年生のとき教室でおきた不登校児の自爆事件。それから3年たって生き残った7人が、当時の教室に集まることで話がスタートします。
彼らが集まった真の目的は、爆破事件の共犯者を探しだすことでした。
一方でそれとは別に、イジメ被害者による爆弾テロが同時に起こります。そこではイジメ被害者による復讐「いじめ裁判」が始まります。
この作品は2つの事件が同時並行で進むのですが、どちらも展開が早くダレることなくサクサク読み進められますよ。
人間が爆散する絵はグロ強めなのですが、そのお蔭で1コマ1コマ緊張感があります。
イジメへのメッセージ性は強いのですが、ストーリー展開はやや中途半端。最期にいろいろ謎を残したまま終わるのが微妙でした。
まとめ:復讐漫画は面白いがモヤッとする
『十字架のろくにん』に似てる漫画を紹介しました。
その中でもまだ連載中で、これからの展開が楽しみな3つは特に注目してます。
イジメ✕復讐漫画は最初はムカムカするけど、途中でスカッとしますね。
だけどテーマが復讐だけに最期はバッドエンド。つい面白くて読んじゃうんですが、このモヤモヤ感を何とかして欲しいです。
『イジメの時間』みたいに、ifのパラレルワールドを用意してくれると良いのですが。
ちなみに今から復讐漫画を揃えるなら、電子書籍が圧倒的に安いですよ。
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